構内禁煙の看板が立つ秋田大学手形キャンパス=田中写す 公共施設の禁煙が進む中、大学でも敷地内を全面禁煙にする動きが広がっている。日本学校保健学会の調査によると、健康増進法が施行された2003年度の22カ所から来年度は107大学151カ所と7倍に増える見込み。受動喫煙を防ぐだけでなく、未成年の新入生からたばこを遠ざける狙いもあるようだ。 ■不便だと吸わない? 秋田大の手形キャンパス(秋田市)は4月から、敷地内が全面禁煙になった。学生たちは休憩時間、校門を出て路上でたばこを吸う。3年生の安宅涼太さん(21)は「構内に喫煙所がなくなったから、ここで吸うしかない。不便だけど仕方ないです」と話す。 ほかにも鳥取大が昨年10月、福島大が今年1月に踏み切り、広島修道大、日本女子大は来年4月からの全面禁煙を決めた。ほかに、岐阜大や宮崎大がすでに取り組んでいる。 日本学校保健学会の「タバコのない学校