黎明期より日本のコンピュータ業界と歩みをともにしてきた西和彦氏。その西氏が語る「日本のITの光と影」とは? MERCURY WORLD JAPAN 2005で「日本のITの光と影―日本の未来」と題する講演を行った西和彦氏は、コンピュータ技術の進化の歴史を俯瞰(ふかん)しながら、失敗と成功の要因を分析し、現在の日本のIT業界における課題と今後の挑戦分野を指摘した。 8ビットパソコンによるBASICの時代が到来した1970年代半ば以降の日本のITの歴史は、米IBMや米マイクロソフトと密接なかかわりを持った西氏の個人史と重なる。 「大きなハードは消滅する」。パソコンの未来を予測する1つのポイントとして、西氏はハードウェアのサイズに注目する。 1981年にIBMパソコンの製作企画に参加し、それ以後のパソコンの栄枯盛衰を見てきた西氏にとって、パソコンのハードウェアサイズは時代を経るごとに減少傾向の速
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