アートが挑む街の闇 横浜「黄金町バザール」を歩く2008年10月7日12時14分 印刷 ソーシャルブックマーク 高架下に生まれたスタジオでは、アート作品が売られている 買売春が行われていた店も、こんなに明るいショップに 店の空間を生かした北川貴好さんの作品=いずれも小暮誠撮影 開催中の横浜トリエンナーレをはじめ、「アートイベント」という言葉は、おしゃれに響く。でも、同じ横浜で開かれている「黄金町(こがねちょう)バザール」は、様子がかなり違う。女性に売春をさせる違法な飲食店が、かつて軒を連ねた地区が舞台なのだ。軽いタッチのアートが醸すゆるい空気と、漂う緊張感。建築家で早稲田大教授の石山修武さんが、この街を歩いた。 大岡川沿いにパラソルが並ぶ。地元の人が小物や手作りのお菓子を売ったり、アーティストが小さな作品を即売したり。なごやかなその周りを、警官が見回っている。 「警察と一緒に、というのがす