大阪府の橋下徹知事が2月定例議会に提出している府立国際児童文学館(同府吹田市)の廃止条例案をめぐり、同館に資料を寄贈した児童文学研究者の鳥越信さん(79)らが10日、府庁で会見し、寄贈資料のうち約1100点の返還を求め16日に大阪地裁に提訴することを明らかにした。 原告は鳥越さんら研究者4人。合わせて十数万点の書籍や文献を寄贈しており、他の資料をめぐっても順次提訴していく方針。 会見で鳥越さんらは「研究機関である児童文学館と(蔵書の移転先の)府立中央図書館は機能が異なる。資料は研究のために寄贈したものだ」と主張している。