麻生太郎首相が外務大臣時代の平成19年6月に出版した「とてつもない日本」(新潮新書)が10日、全国で爆発的に売れるという珍現象が起こった。 これまでの発行部数は約20万部だが、支持率の低迷とともに現在はほとんど「死んだ状態」(出版関係者)だった。ところが、アマゾンの書籍ランキング(11日現在)で4位に急浮上。書籍販売動向の指標とされる紀伊国屋書店全店の売り上げも、8日には5冊だったものが、9日に224部、10日に272部と跳ね上がった。 この背景は、ネット掲示板「2ちゃんねる」で火がついた「3月10日に本屋で麻生太郎の本を買おう!」という“祭り”。3月1日にたてられたスレッドに、呼びかけ人はこう記している。 「麻生首相がマスコミや各所からバッシングを受け、支持率も低迷している今だからこそ著作購入を通して麻生首相支持を表明するイベントのスレです」 「2ちゃんねる」に詳しい札幌国際大学の大月隆
“ムーミン”の愛称で知られる戦前の電気機関車「EF55」の「さよなら運行」が6日、始まった。午前8時にJR上野駅を出発したEF55の雄姿を見ようと、JR高崎駅には大勢のファンが駆けつけた。 EF55は、昭和11年にデビューした現存するJR最古の電気機関車。高崎線などで活躍し、昭和39年12月で営業運転を終了。61年に動態復元され、イベント列車として人気を集めてきたが、部品調達が難しくなったことなどから、引退が決まった。「さよなら運行」は1月18日まで、臨時電車計13本が高崎線などで運行される。 千葉県船橋市から駆けつけた公務員、薬師丸茂さん(59)は「20年ぶりにみた。時代が変わっていくのを感じて感無量です。ありがとうムーミン」と去りゆく姿を最後まで見守っていた。
中元商戦を目前に、三輪そうめんの老舗、奈良県桜井市の森井食品による賞味期限改竄(かいざん)問題が発覚し、業界がダメージを懸念している。食の安全が注目される中、農林水産省は「消費者をだます表示は許されない」と厳しい視線を向けるが、そうめんは本来保存食で、業界では「2〜3年ものが一番おいしい」ともいわれる。今後は、品質に問題がなくても廃棄や家畜の餌になる可能性が高いという。 「そうめんは古ければ古いほどおいしいという世界で育ってきた。しかし、昨今の食をめぐる不祥事を考えると、業界の常識は通じなかった」。同社の森井一晶社長は6日、農水省から日本農林規格(JAS)法に基づく改善命令を受けて謝罪した。 同社は平成13年から、1年半の賞味期限で出荷した商品のうち返品分の中身をチェックした上で、賞味期限をさらに1年半先延ばしして再出荷していたが、改善命令を受けて今後は廃棄処分にするという。 業界では、食
観光案内役となる「コンシェルジュ」導入など奇抜なサービスで注目を集めている東京・千代田区立図書館で21日、来館者数が延べ100万人を突破し、記念式典が行われた。 図書館は区役所改築に伴って昨年5月にリニューアルし、7日に1周年を迎えた。開館時間の延長などサービスを強化したところ、仕事帰りのビジネスマンら来館者数は、改築前より3〜4倍アップ。現在では都内の公共図書館としては最大級の利用者数という。 100万人目に選ばれたのは同区に住む主婦、野田明美さん(42)と長男の直弘くん(6)、二男の充孝くん(5)。ラッキーな家族は石川雅己千代田区長から花束と記念品を受け取った。明美さんは「リニューアル後は子供が本に親しみやすい雰囲気になり、よく通っている」と喜んでいた。
子供の読解力低下が指摘されるなか政府は11日、読書活動を推進する上での主要施策を数値目標化した第2次基本計画(平成20〜24年度)をまとめた。17年時点で56%にとどまっている公立図書館のホームページ開設率を90%以上に引き上げるなどの到達目標を列記。読書環境で地域間格差が目立っている現状を踏まえ、地方自治体に格差改善を促す。 計画では今後5カ年間の基本方針を明示。来館者向けのコンピューターの設置率や、蔵書データのオンライン検索システム(OPAC)の導入率を100%に引き上げるとの目標を盛り込んだ。 公立図書館の業務を補助するボランティアは17年時点で約7万人が登録されているが、町村での登録者が約1万5000人と少なく、10万人を目指すとした。18年度末で24%にとどまる市町村の読書推進計画策定率については、50%以上に引き上げるとした。 一方、学校図書館における蔵書冊数基準の達成状況は1
国立国会図書館の男性職員が上司の顔面を殴ったり、出入り業者に暴言や暴行をしたとして、停職1カ月の懲戒処分になっていたことが分かった。担当業務がうまくいかず、不満がたまっていたのが原因だという。 同図書館によると、調査及び立法考査局の30代の男性副主査は昨年12月、同図書館の事務室で、上司の男性課長と調査業務について打ち合わせをしていたところ、突然激高し、課長の顔面を拳で殴った。副主査は同業務のシステム調達を担当していたが、順調に進んでいなかった。課長に大きなけがはなかった。 また、この副主査は同月、同システムを受注していた民間企業の男性社員に対し、「お前がきて役に立つのか」と侮辱したり、書類を背広の胸ポケットに突っ込んで破ったりした。さらに、そばにあった傘を2つに折って威嚇したという。 男性社員から訴えがあり、発覚。同図書館は6日付で処分を下した。 副主査は、自分だけが業務で苦労していると
全国的にもユニークな駅の図書館として、電車利用者の人気を集めているJR橋本駅(和歌山県橋本市)の「ゆかいな図書館」に、昨年末から約2000冊の本が送られてきた。蔵書が少なくなっているだけに、世話人会は「利用が増えている中で一息ついた」と喜ぶが、本不足はまだ解消できず、さらに寄贈を呼びかけている。 同図書館は平成10年9月に駅の待合室を改修して開館された。乗降客が自由に閲覧、持ち帰ることができるシステムで、市民や全国から寄贈された図書でまかなっている。この図書館に立ち寄った作家の五木寛之さんは「乗客が自由に本棚から本を取り出して読むことができるのだ。係員とか、そういう人がまったくいないところがいい」とエッセーに記している。 和歌山市や新宮市、紀の川市のほか、長崎市や大阪府富田林市など県内外から送られてきた。本紙のインターネット記事で図書館の存在を知ったという和歌山市の男性(38)は「先進的な
破産手続きに入った自費出版社「新風舎」(東京都港区)の倉庫に眠る書籍500万冊以上が、断裁処分の危機にひんしている。作者から買い取りの申し出があったものは順次出荷されてきたが、29日で倉庫の使用期限が切れる。同社の倉庫料と税負担は月額2000万円に達し、経営を圧迫する一因となっていた。 関係者によると、新風舎の出版システムは、費用を負担した作者に部数の約1割を納品し、残りを販売するというもの。同社は出版物を絶版にしない方針を取っており、在庫を保管するため、倉庫会社3社と契約していた。 1月に再建を断念した後、保全管理人の指示で、在庫本は希望すれば定価の2割で作者に販売されることになり、同社は「一人でも多く引き取ってほしい」と呼びかけた。倉庫会社も臨時のパート職員を雇うなどして出荷作業に取り組んだが、とうとう時間切れ。「出荷されたのは(当初あった600万冊の)1割ぐらい」(関係者)という。
東京都北区西ケ原の区立滝野川図書館で13日夜、巡回中の男性職員(63)が床に紙のようなものが燃えているのを見つけた。職員はすぐに火を消し止めて延焼などの被害はなかった。近くにいた男が「自分が火をつけた」と認め、職員から連絡を受けた警視庁滝野川署は非現住建造物等放火未遂の現行犯で男を逮捕した。詳しい動機などを追及している。 逮捕されたのは65歳の無職の男とみられる。 調べでは、男は13日午後7時20分ごろ、図書館の書棚から日本文学の本を取り出して数ページ切り裂き、持ってきたライターとティッシュで火をつけて床に投げつけた。当時は開館中だった。 図書館によると、男は何度も図書館を訪れていたが、これまでにトラブルはなかったという。
先の自民党総裁選で福田康夫首相に対抗した麻生太郎前幹事長、中川昭一元政調会長の動きが活発化している。中川氏は4日、派閥横断型の勉強会を発足。麻生氏は都内に副幹事長らを招集した。両氏は「福田政権を支える」と明言するが、背後に安倍晋三前首相の影がちらつき、3人の頭文字からとった「ANAライン」復活を想起させる。平沼赳夫元経産相(無所属)のHを加えて「HANA(花)の会」との呼び名も登場。政局の「台風の目」となる可能性もある。 中川氏「ANAに平沼氏を加えて『HANAの会』ってどうですかね」 麻生氏「おぉ! いい名じゃねえか…」 中川氏「AHANではいまいちですかね…」 麻生氏「アハ〜ン? 何だ、そりゃ(笑い)」 11月20日の衆院本会議で、中川氏は隣席の麻生氏に勉強会を旗揚げする考えを伝え、冗談交じりの会話をかわした。 中川、麻生両氏は安倍政権下で結束を強め、「ANAライン」と呼ばれてきたが、
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