今更ながら「書物蔵」の文車(ふぐるま)について取り上げたエントリを拝読いたしました。かつて文車というものが存在していたことだけは聞いたことがありましたが、専らブックトラック的なものを想像していました。しかし上記のエントリやWikipediaの記述に拠れば、屋外用文車というのが存在したそうで。貴族の所有する蔵書・文書類のうち、日常的に持ち運んで利用するものや、災害発生時に緊急避難させる必要のあるものが積まれていたということを初めて知りました。でも停めっぱなしにして車輪のメンテナンスが悪かったり、何せ平安時代で動力も人や牛ぐらいしかおらず、しかも大規模災害時に大型車両がスムーズに移動できるわけもなく、防災用途にはあまり役立っていなかったようですが。 で、文車こそブックモビルの起源だ、という書物奉行さんの記述から、自分的にはもう果てしなく妄想が広がっております。 例えばある手広く事業を手がけてい