02年、路上で酒に酔って転んで死亡したとされた男性について、京都府警は18日、殴られたことが転倒の原因だったとして、京都市西京区松尾鈴川町、大工の福吉恒志容疑者(31)を傷害致死容疑で逮捕し、発表した。05年に改正される前の刑事訴訟法による傷害致死罪の公訴時効(7年)が約2カ月半後に迫る中、情報提供に基づいて再捜査し、逮捕に踏み切ったという。 府警は、福吉容疑者が「間違いありません」と容疑を認めている、と説明している。 府警によると、福吉容疑者は02年9月30日午後10時半ごろ、大工の沢辺富さん(当時55)と沢辺さんの元同僚(47)の3人で帰宅中、西京区の路上で沢辺さんと口論になり、顔を殴って転倒させ、3日後に脳挫傷で死亡させた疑いが持たれている。 当時、元同僚は捜査員に対し、「沢辺さんが酔っぱらって転んだ」などと説明。医師の診断とも矛盾がなかったため、府警は事故として処理した。昨年