大阪府の橋下徹知事は、官民の競争入札で公共業務の担い手を決める「市場化テスト」の対象に全国で初めて監査業務を加え、民間に開放することを決めた。 外部の視点で府庁の無駄や非効率をチェックしてもらうのが狙い。今後、監査法人などの民間事業者を募集し、早ければ2010年度から実施する。 府では1月、監査委員が監査の際、監査委員事務局が作成した質疑案文を読み上げる「台本監査」問題が発覚。橋下知事は、今春から公認会計士らを監査委員事務局に採用するなど、抜本的な改革を進めてきた。 今回の見直しにより、定期監査や財務監査などを民間が実施することで、徹底した監査が期待できるという。ただ、監査委員事務局による監査も引き続き行うとしている。 ほかに府立図書館の管理運営や、府営水道の維持管理など6業務も、市場化テストの対象として、2010年度から民間開放する。