(CNN) ロシアは16日、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から宇宙ロケット「プロトンM」を打ち上げたが、ロケットは上空で炎上し、打ち上げは失敗に終わった。 ロシア国営タス通信がロシア連邦宇宙局の職員の話として伝えたところによると、打ち上げの9分後にプロトンMロケットとの通信が途絶えたという。ロケットがコースからそれたため、緊急システムが推進装置を停止したのが事故の原因と見られる。 連邦宇宙局によると、プロトンは高度約160キロまで上昇したが、大気圏で燃え尽きたという。プロトンは通信衛星を軌道まで運ぶ途中だった。連邦宇宙局は、ロケットの一部が「意図しない軌道」に乗ったり、細かな破片が地球に落下する可能性があるとしている。 プロトンロケットの打ち上げ失敗は今回が初めてではない。昨年7月にも、無人のプロトンがカザフスタンから打ち上げられた後に炎上した。