客に飲み物を提供する「おばあちゃんメイド」たち=西池袋の特設会場「カフェ・ロッテンマイヤー」で、岸桂子撮影 ◇美術作家・やなぎみわさんプロデュース 若さもてはやす社会刺激 わざと高齢に見える「老けメーク」をした若い女性らが給仕を務める期間限定のカフェが、豊島区西池袋の東京芸術劇場前広場に出現した。その名は「カフェ・ロッテンマイヤー」。アニメ「アルプスの少女ハイジ」に登場する執事の名にちなむ。プロデュースしたのは、昨年のベネチア・ビエンナーレ日本館代表を務めるなど国際的に活躍する美術作家、やなぎみわさん(43)。若さばかりがもてはやされる日本社会を刺激する。 やなぎさんは、若い女性が自身の50年後を演じる写真作品「マイ・グランドマザーズ」など、年配女性をモチーフにした作品を多数発表してきた。今年、最先端の舞台芸術を紹介する祭典「フェスティバル/トーキョー」の主催者からイベント参加の打診を受け