物の値段は、基本的に仕入れ価格やその他の経費の3倍といわれています。単純計算ですが、作るために300円の経費がかかった物は、900円で売るというかたちになります。経費の5倍、10倍、20倍の価格で売られているものもありますが、平均して経費の3倍の値段をつけるのが妥当な価格の付け方です。その割合を原価率と呼ぶことがあります。 それをふまえて、年始に問題となった「お粗末おせち料理問題」について語りたいと思います。インターネットクーポンサイトを通して横浜市の飲食店がおせち料理を販売したものの、届いたおせち料理があまりにも貧弱な内容だったという騒動です。 クーポンサイトで「通常2万1000円のおせち料理が、ここで買えば1万500円になります」という内容で500セット販売されました。ここのクーポンサイトがどれくらいの掲載費を飲食店からもらっているかわかりませんが、販売価格の50パーセントが掲載費とし