秋も深まり、気温も下がり、聞こえてくるのが祭ばやし。子どもたちワクワクのお祭りシーズン到来である。と同時に、ウハウハするのが様々な屋台でモノを売る、通称「テキ屋さん」の存在だ。袖の隙間からチラリと「絵」が見えたりする頭がパンチなお方もいたりするが、至って普通のオッチャン・オバちゃんたちが店を出していることも数多い。しかし、なんとなくみんな眼光鋭めで、ちょっと話しかけにくいムードが漂っている。いずれにせよ、なんとなく怖い雰囲気だが、今回は都内某所のお祭りで、わたあめ(綿菓子)屋台を出す店主(70歳)に話を聞いてみた。 もうかってますか? 「オッ!アンちゃん、飲んでるかい? 今年はすごくいい感じ。今んトコ今日だけで売上30万チョイ。記録的ペースよ、ウン!」 時刻は夕方6時過ぎ。わたあめ屋のオッチャンは、酒臭い息を漂わせながら上機嫌でこう証言した。すでにベロンベロンである。 それにしても……わた