鈴木 私の持論ですが、企業の採用活動は大きく分けて2パターンあります。それは「費用投資型」と「資産蓄積型」です。 費用投資型は大量に広告をして、大量に学生の応募者を増やす。それはリクルートなど就職情報会社が主催する大イベントで目立つようなブースを出したり、インターネットの就職サイトで華々しく宣伝をしたりすることです。 これは日本の大企業の多くがやっていますが、その効果は1年だけです。だから、業績が悪化して、採用の予算を絞ると、翌年には効果が続かない。これが大きな問題なのです。 大量に学生を集めて、大量に落とすような採用活動はあまり意味がありません。それゆえ、私は今の日本の大企業の採用活動を「不採用活動」と呼んでいます。 ―― 資産蓄積型というのはどのようなものですか。 資産蓄積型というのはターゲティング戦略です。 採りたい学生をしっかり最初から見極めて、スカウトしていく。この仕組みを作れば