野菜価格高騰で、工場産野菜の生産量が急増している。店内で生産して消費する「店産店消」の店も出てきた。質と価格を担保する空調や照明の制御技術に注目が集まる。 今年は野菜にとって受難の年だ。東京・大田市場の7月の第4週の卸値は、ホウレンソウやレタス、トマトが前週より10~20%上昇した。豪雨を伴った梅雨で野菜に多くの水分を含んだところで、猛暑が続いたために葉が傷み、生育不良の作物も増えたためだ。 高値での消費者離れを懸念した各スーパーは特売値下げセールを実施。ダイエーは22日に全国318店で、キュウリやレタスなど6品目を直近の店頭価格から2~6割下げた。 今年は春先から天候不順で、その際も野菜が高騰した。農林水産省が4月19~23日に全国470の小売店で野菜の小売価格を調査したところ、葉物野菜は平年に比べ約4割、ネギやキュウリは約2割高かった。例えば、レタスは1kg当たり平年比40%高の553