厚生労働省は4日、茨城県北茨城市の平潟漁業協同組合で水揚げされた「コウナゴ」から、1キロ当たり4080ベクレルの放射性ヨウ素131が検出されたと発表した。この魚は出荷されていないという。 魚類に含まれる放射性ヨウ素について、国は出荷制限などを行う暫定規制値を定めていなかったが、4080ベクレルは野菜類の基準(2000ベクレル)の約2倍に当たり、同省は「慎重な検討を要する」との所見を茨城県に伝えた。 記者会見した大塚耕平厚労副大臣は、「海中で放射性物質は拡散するとされていたが想定外だ。魚類の規制値について早急に検討したい」と述べた。 【関連記事】 勢いよく流出、海面に泡=高濃度汚染水 1号機の燃料棒、7割損傷か=エネ省見解と米紙報道 今後の推移見守る=流出確認で原子力安全委 枝野長官、記者会見せず=震災後初めて 排水、応急冷却作業続く=米軍はしけ船、2隻目到着