私は雪女だ。 この雪山に迷い込んだ遭難者を幻惑するのが私の仕事。 遭難者が男前なら凍り漬けにして住みかに飾る。 醜男ならそのまま殺して雪の中。 まぁ、気分が良い日なんかは麓の町まで案内して帰してやる。 その辺は気分次第だ。 しかし、今日の来訪者達は随分変わっている。 全員がノボリとハチマキを締めて旗まで持参している。 …ツンデ霊ハンターズ…? 一体何なのだろう、気味悪いほどの熱気を放っているが。 とりあえず面倒だから殺してしまおう。 私は彼らの前に姿を現わす。 『ツンデ霊キタ―――(゚∀゚)―――!!』 一様に歓声を上げる彼ら。(何だ!?) 「ツインテールはッ!?金髪のツンツンは?」 「モフモフ!モフモフ!」 奴らは口々に意味不明なことを叫びながらぐるりと私を取り囲むと ∩ (゚∀゚)〃ツンデレ! ⊂ツンデレ! ナチスもかくやと言うような熱狂ぶりで腕を振り上げ大合唱。 (…何こ