JR大和路線の河内堅上(かわちかたかみ、大阪府柏原市)―三郷(さんごう、奈良県三郷町)間の線路内にカメラを持った鉄道ファンが侵入し、電車が立ち往生した問題で、JR西日本が大阪府警に被害届を出すことを検討していることが16日わかった。同社によると、鉄道ファンの撮影をめぐる運行妨害に対する被害届は異例という。 ただ府警柏原署によると、署員が現場に駆けつけた時には線路内に鉄道ファンはおらず、侵入者の特定が困難な状況だったという。このため同署は、JR西の運転士や保線担当者ら関係者と実況見分した上で、被害届を受理するかどうか検討するという。 一方、JR西広報部は「列車の安全運行に支障をきたし、お客様にも多大な迷惑をおかけした。再発防止のためにあえて強い措置が必要と考えている」と話している。