それでも、興味を示してくれた会社はいくつかあった。どうしたら購入に至ってくれるのか。開発チームは策を練った。都内のパチンコ店にトイレッツを設置させてもらい、トイレの出口調査を行った。ある食品4種類を、トイレッツの電子POPと紙に印刷された広告とでそれぞれ表示し、認識の差を検証したのだ。4種類全てを記憶していたのは、紙の広告を見た人では15%だったのに対し、トイレッツを見た人では51%という好結果が得られた。 「トイレッツには、細かい情報まで伝える力がある」。そんなセールストークで営業をかけていった。さらに、トイレッツを購入した店舗の売り上げアップにもつなげられないかと、再びテストを試みた。昨年から今年の年末年始にかけ、今度は都内の居酒屋に設置。ある特定のメニューを広告表示したところ、2週間でオーダー数は2.2倍にのぼった。テスト前、店側にはトイレにメニューを表示することに対する抵抗もあった
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