「では、疾く礎を染めるが良い。……どうした、マイン?」 悲鳴を上げて、その場に崩れるように座り込んだわたしにエアヴェルミーンが本当に不思議そうに尋ねてくる。 「い、痛い。……無理っ! あぐぅっ……」 様々な神々から御力を流し込まれたわたしは、座っていることもできずその場に寝転がってできるだけ体を縮めるようにして苦痛に耐えていた。メスティオノーラの御力だけならば完全に馴染んで自覚もないままに垂れ流すことができたけれど、複数の神々から流し込まれた御力は互いに反発し合っている。わたしの中でそれぞれが存在を主張して領域を拡大しようと暴れているのに、身食いの熱と違って自分の意志で動かせない。 「……ふむ。どうやら神々にも少々想定外の事態のようだ。ずいぶんと慌てている。メスティオノーラが降臨して神々の御力を整えたいそうだが、その腕の飾りを外せるか?」 「うぅっ……。んぐっ……」 上を見ながらそう呟くエ
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