宮崎市高岡町の養鶏場の鶏から28日、高病原性鳥インフルエンザのウイルスが検出された。宮崎県内では12日前に約90キロ北の延岡市の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが確認されたばかり。以後の発生はなく、封じ込めへの期待が高まっていたが、行政や養鶏関係者の願いはかなわなかった。国内有数の養鶏産地は年の瀬も押し迫る中の防疫に追われた。【山本太一、鈴木一生、尾垣和幸】 ◇「延岡」から12日 「またか」 今回の発生農場では28日午後、宮崎家畜保健衛生所の簡易検査で陽性反応が出た。約1万羽を飼育する宮崎市内の養鶏場で働く20代男性は「昼過ぎに県から連絡があり、場長が慌てて県に事情を聴きに向かった」と話した。「従業員5人で取りあえず仕事を終えたが、落ち着かないし怖い。どれだけ対策を取っても陽性ならどうしようもないと聞いている。拡大しないことを祈るだけ」と言葉少なだった。 延岡市の養鶏場での感染では、