連載20【不安の正体――アベノミクスの是非を問う】 ▼もはや中国で物をつくるメリットはない 「世界の工場」とまで言われた中国ですが見る影がありません。日本企業の中国離脱が止まらないのです。 ダイキン工業は家庭用エアコンの中国生産を2割減らし、滋賀県の工場での生産を20万台増産。ユニクロを手がけるファーストリテイリングはかつて9割以上あった中国生産比率を、今では6~7割にまで減らしました。TDKも秋田に工場を新設しています。 この背景にあるのは、中国経済の失速でしょうか? チャイナショックが起きたのは今年の夏です。それにしては企業の対応があまりに早すぎます。 考えられるのは、日本と中国の賃金価格差の縮小しかありません。中国の賃金自体が上昇したこともありますが、アベノミクスの推進によって円高が解消された影響が大きいでしょう。 民主党政権時代の為替レートは1ドル=80円程度。安倍政権になり、現在
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