長男は最重度ではあったが、多少指示は通じたし手先が器用で名前も書けた。 小学校に上がるころは地域の特別支援級に入学させた。 世にも美しい美少年だった彼は、朝校門まで送っていくと上級生のお姉さま方が団体でお迎えに来てくれるちっとしたアイドルだった。 特別支援級のある学校の普通級のお子さん達は理解がある。 そういうクラスの子だとわかっていても、手を貸してあげるものだと自然に行動していた。 しかしそこの先生に理解がなかった。 確かに特別支援級に入れるにはちょっと重症ではあった。 しかし時折授業を見に行くと、何もない机の前に座らされただけの息子が無為な時間を延々と過ごしている姿に愕然とし 「だから自閉、て嫌いなのよね。」 と言う担任の言葉を聞いて、一言も相談せずに夏休み明けに特別支援学校へ転校させることした。 息子は貴重な小学校の3年間をドブに捨てたようなものだ。 私は特別支援学校へ移って、そこの