(CNN) パレスチナ自治区ガザをめぐる停戦交渉で、今月初めにイスラム組織ハマスに提示された停戦案は、仲介したエジプトがひそかに内容を改変していたことが分かった。交渉内容に詳しい関係者3人が語った。 【映像】イスラエル軍、ガザ地区から人質3人の遺体収容 ハマスは6日に停戦案の受け入れを表明したが、これはイスラエルが事前に承認し、仲介国のカタールや米国が把握していた案ではなかった。 エジプト情報当局が内容を改変したためだが、その詳細はこれまで報じられていなかった。 これに対してイスラエルと米国、カタールの当局者から怒りと非難の声が上がり、停戦交渉は行き詰まった。停戦案が成立すれば、人質交換や戦闘の一時休止が実現するはずだった。 関係者の1人はCNNに「我々は皆だまされた」と語った。 米国の仲介努力を率いてきた中央情報局(CIA)のバーンズ長官は、中東滞在中にエジプトの改変を聞かされたという。