タイトルを見た瞬間「同意!」と思い、即購入を決めた。姫野カオルコのエッセイ集だと知ったのは、レジに向かう道すがら。『昭和の犬』で直木賞を獲ったひとじゃないか。ジム帰りのジャージ姿で受賞の記者会見をしたひとじゃないか。あのマイペースぶりに感動した記憶が蘇り、顔がニヤけた。 姫野の主張は一貫している。世の中の「そういうことになっている」ことに「えっ、なんでよ?」と言いたいのだ。特に思い入れもないのに雰囲気だけでジャズをかけている店は一体どういうつもりなのかという問いは至極もっともだし、わたしも「蕎麦屋のジャズが許せない」と考える人間なので、あれをムーディ&オシャレと思っている派閥とは決定的にソリが合わない。というワケなのでぜひ姫野派に入れてください! このほかにも、女のすっぴんは本当にダメなのか考えたり(姫野は「2年に1回」しか化粧をしない)、単行本を文庫化するという流れは非効率的なので逆にし
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