『デア・デヴィル』ペーター・ブロッツマンこの記事の写真をすべて見る ユーロ・ジャズでこれまでに取り上げたのは「第47回『ヤーパン・ヤーポン』ミシャ・メンゲルベルク&ICPオーケストラ」にとどまる。推薦盤でやっと2作目というわけだ。スティーヴ・レイシーほかの移住組を含めると作品数は結構あるが、当地出身者に限ると1970年から91年までは17作しかない。15作を選外としたわけで、うち11作がフリー/インプロ系というのが効いた。詳細は【ユーロ・ジャズ選外リスト】に譲るが、最多は入手難の7作、6作がフリー/インプロ系だ。枚数の限られた自主制作盤とくれば無理もない。次に、日本以外での録音と組み合わせたコンピが3作、入手難と重複するが複数年の録音からなるコンピが1作あった。前者の1作を除いてフリー/インプロ系だ。思うに、一発勝負だからこそ出来を優先するとコンピに仕立てる確率が高くなるのでは。「名盤」に