私が特に気にしているせいもあると思うが、昨年からデジタル影響工作に関連する研究の見直しをよく見かける。デジタル影響工作は2016年のアメリカ大統領選挙で有名になったが、2014年のロシアのクリミア併合からすでに多く取り上げられていた。10年目の節目だからなのかもしれない。 ●全体的な傾向これまで行われてきた研究を概観した研究としては下記を紹介した。・「COUNTERING DISINFORMATION EFFECTIVELY An Evidence-Based Policy Guide」 ・「What do we study when we study misinformation? A scoping review of experimental research (2016-2022)」 この2つに共通している過去の研究の課題は下記であり、この2つでも根本的な見直しが必要と考えられる。
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