「よい校正ってなんだろう?」 荻窪のブックカフェ「6次元」にて2015年5月に開催された「校正ナイト」。ニッチでマニアックなテーマにもかかわらず、告知から一瞬で予約が埋まったという謎の人気を集めたトークイベントです。総合出版社校閲部勤務のかたわら、ひとり校正社「栞社校正室」を立ち上げた牟田都子(むた・さとこ)さんを中心に、働く環境や媒体は違えど同じく校正を生業にする来場者の方々も巻き込みながら、校正という仕事の持つ奥深さや今後の在り方について語ります。 【以下からの続きです】 1/5:「生まれ変わっても、泣きながら校正者をやっているかも。」 2/5:「根性論で校正はできません。」 3/5:「誰もが見逃すはずはないと思う大きな文字ほど、逆に恐ろしいくらいにみんな見落とす。」 校正の仕事は、奈良時代から! ナカムラ:校正の仕事って、どのくらい昔からあるんでしょうか。 牟田:百科事典などで「校正