ライオンめざめる2 「娘が生まれ、七才になった日、ライ オンのロケットを、娘にプレゼントし よう」 おとうさんは、そう心に決めました。 そして、そんな日がくるのを、楽しみ にして待っていたのです。 「かな、とてもよくにあうよ。ロケッ トを大切にするのだよ」 おとうさんは、にっこりしながらいい ました。 何カ月か過ぎました。 ある夏の夜のことでした。 「うーん・・・うーん・・・」 どこからか、うなり声が聞こえてきます。 「だれかしら?」 かなは、声のする方へ行ってみました。 すると・・・。 うなり声は、ライオンのロケットが入 れてある机の方から聞こえてきました。 「まさか・・・?」 そう思ったかなは、居間へもどりました。 「うーん・・・うーん・・・」 しばらくすると、またうなり声が聞こ えてきます。 うなり声が気になったかなは、ライオ ンのロケットを手にのせて、じっとみ ていました。 「金で
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