思考をまとめ、感想を書こうと思うまで、時間がかかりました。 長くなってしまいましたが、気合を入れて(空回り気味に)書いてみましたので、ご一読のほどを。読みにくかったらごめんなさい。 「『幸せって何か』と聞かれるんですか? 私はこう答えるの。殺された人ばっかりが横たわっている中に生きている人が見つかること……」 アンナ・イワーノヴナ・ベリャイ 看護婦 ここ数年でもっとも衝撃を受けた一冊となりました。第一印象はとにかくすさまじい、の一言。しかし、それだけではかたりつくせない、言葉に出来ない情念がこの本には詰まっています。はちきれんほどに。 自分も読書中、自然に何度か胸が苦しくなり、目をきつくとじました。 本書は、第二次世界大戦中、ソ連軍に従軍した女性たちの膨大な数のインタビューを集めたものです。ちなみに、ソ連の従軍女性たちの数は100万以上。単純に考えて、100個師団前後の人員となります。 彼