18世紀後半に生じた世界各地の革命によるカカオ流通の混乱や安価なコーヒー・紅茶の普及により、チョコレートの生産と消費は減退しました。 このような情勢の中で、オランダ人のクンラート・バンホーテンはチョコレートを現在の形にする技術革新をもたらしました。 それまでの飲みにくかったチョコレートを飲みやすくするため、彼はカカオ液(カカオマス)からココアバターを抽出する油圧式の圧搾機を開発しました。これによりカカオ豆に50%以上含まれていたココアバターを28%程度までに減らすことができるようになりました。さらに、カカオマスは砕いて粉末状にすることで、お湯に溶けやすいココアパウダーになり、飲み物として売りやすくなりました。