12日、シリア・アレッポの反体制派支配地域から上がる煙(ロイター=共同) 【ダマスカス共同】アサド政権軍が12日、ほぼ全域を制圧した北部の激戦地アレッポで多数の市民が政権軍により処刑されていると、反体制派が支配していた地区の住民が証言した。中東の衛星テレビ、アルジャジーラが伝えた。一方、シリア人権監視団(英国)は、中部や北部での空爆で市民74人が死亡したと明らかにし、化学兵器が使用された可能性を示唆した。 国連の潘基文事務総長も声明で重大な懸念を表明。処刑された市民らには、反体制派を支援した疑いが掛けられたという。シリア最大都市アレッポの反体制派は壊滅状態とされ、政権軍側は攻防が最終段階との認識を示した。。