大阪府能勢町は2日、漢字検定と英語検定を受ける町立小中学校のすべての子どもに対し、受検費用を全額負担すると発表した。実施は2011年度からで、漢検は小中学生、英検は中学生の計約860人が対象。同町によると、自治体が全受検料を公費負担するのは珍しいという。 「おおさかのてっぺんプロジェクト事業」として、新年度予算案に検定料203万円を計上した。各学校で年1回受検してもらい、全員が中学3年時で漢検・英検ともに3級(中学卒業程度、通常は漢検1回1800円、英検1回2300円)になることを目指す。希望者はさらに上の級も受検できる。 中(なか)和博町長は「国語をしっかり学ぶとともに、国際的な人材としても育ってもらいたい」と話している。(柳谷政人)