リーダーは鬼であるべきか? 仏であるべきか? 人の上に立つ立場の人にとって、永遠のテーマと言っていい難題です。 鬼は、萎縮する部下を見て「オレが優しく扱わなきゃ、こいつらは実力を発揮できないのか?」などと悩みます。仏も同様で、「こいつら、オレが優しい顔をしているから怠けているのではないか?」と悩んでいたりします。 マキァヴェッリの結論は、「どちらでもかまわない」です。いや、正確にはマキァヴェッリにも結論は簡単に出せなかったと言うべきかもしれません。「君主論」と「ディスコルシ」でマキァヴェッリは違うことを言うのです。 「ローマ軍腐敗の元凶」と言われた「仏」の将軍 まず、「君主論」でマキァヴェッリは以下のように述べて、どちらかと言えば鬼を推奨しています。 <人間は恐れている人より、愛情をかけてくれる人を容赦なく傷つける。>(君主論) 第2次ポエニ戦争を戦ったカルタゴの名将ハンニバルとローマのス
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