6月5日に投開票されるペルー大統領選の決選投票についての最新世論調査が8日発表され、フジモリ元大統領の長女で国会議員のケイコ・フジモリ候補の支持率が41%、左派民族主義者のオジャンタ・ウマラ候補の39%を上回った。ケイコ氏がリードするのは決選投票進出後初めて。 地元メディアなどによると、調査は調査会社「イプソス・アポヨ」社が行った。専門家はウマラ氏当選の場合、国家による経済統制が強まり、同国経済に打撃を与えるとの懸念が広がっている、と分析している。ケイコ氏が、服役中の父フジモリ氏の恩赦をしないとしていることが評価されているとの見方もある。 4月10日の第1回投票では、ウマラ氏の得票が31.69%で1位となり、ケイコ氏は23.55%で2位だった。一方、別の調査会社「ダトム」が8日発表した調査では、ウマラ氏が40%で、ケイコ氏の39.1%を上回っている。(サンパウロ=平山亜理)