身長190センチの被告の背中が法廷では小さく見えた。平成25年元日、京都府城陽市の住宅街にある中華料理店から82歳のおばあさんが病院に運び込まれ、4日後死亡した。祖母を殴り死なせたとして傷害致死の罪に問われたのは、孫の中でも特におばあちゃん子で、長年ほぼ1人で面倒をみていたという孫の男(36)だった。前年夏頃から認知症の症状が出ていたという祖母。言って聞かせれば分かると部屋中を注意の張り紙だらけにしていた孫。なぜ悲劇は起きたのか。取材を続けると、決して人ごととは思えない重い現実があった。(京都総局 小川原咲)部屋の至る所に張られた注意書き 被告は祖母を親しみを込めて「おばあ」と呼んでいた。法廷記録などによると、「昔から口が達者で頑固だった」というおばあの異変に周囲が気づき始めたのは、24年夏ごろだ。 食事や排泄(はいせつ)などにはまだ大きな問題はなかったが、たばこの火の不始末でボヤ騒ぎにな
「お金がないって、きつい。心が折れそうに…いや、実際に折れました」。「下妻物語」などを世に送り出し、時代の寵児(ちょうじ)となった嶽本野ばらさん。最新刊「破産」では、自身と重なるかのような小説家を主人公とし、破産寸前の経済状況や作家としてのスランプを赤裸々に描き出している。 これまで描いてきたのは、孤独な魂を華美なロリータファッションに包み、疾走する少年少女。だが、デビューから時を重ねるにつれ、読者との距離感に悩み出したという。「正直、何を書けばいいのか分からなくなったんですよ。僕は同世代の大人に向かっては書けない。どうしても、『大人なんだったら、自分で何とかしろよ』と思っちゃう。でも、僕がメッセージを発したいと思っている世代とは、もう年齢的な距離が出てきてしまっていて…」 ■負の悪循環 そこへ、東日本大震災が発生。「へこんだ。自分も肉親も直接的な被害を受けているわけではないのにこんなにシ
【ワシントン=犬塚陽介】米西部コロラド州の銃乱射事件で犠牲になった24歳の女性は、先月にカナダ・トロントで起きた銃乱射事件の現場にも居合わせ、間一髪で難を逃れていたことが分かった。米メディアが報じた。女性は自身のブログで、いつ人生が終わるか分からず、当たり前のように感じる「すべての瞬間をありがたく思う」などとつづっていた。 この女性はスポーツ・レポーターのジェシカ・ガーウィさん(24)。20日には友人と映画に出かけ、命を落とした。 ガーウィさんは先月、交際中だった男性とトロントにあるショッピング・モールを訪問。「嫌な予感」を感じてその場を立ち去った3分後に銃撃があり、間一髪で難を逃れたという。事件では6人が死傷した。 ガーウィさんはブログに「人生がいかに壊れやすいものかを見せつけられた。いつ、どこで、人生が終わるのかは分からない」と体験をまとめ、当たり前のように感じていた「家族との抱擁や友
温暖化防止など地球環境問題の解決に熱心に取り組む企業や団体などを表彰するフジサンケイグループ主催の第20回「地球環境大賞」。制度創設20年目の今回は115件の応募の中から、東京電力がグランプリに輝いた。 今回の受賞理由は、同社川崎火力発電所(川崎市川崎区)に隣接する工場を新設の配管で結び、発電時に発生した蒸気を各工場に供給、熱源として再利用できる仕組みを構築し大幅な省エネを実現した点。審査委員からは「既存のシステムを変えて省エネを図るものであり、大変効果的だ」(合志陽一・筑波大学監事)、「企業の境界線を超えた面的な省エネ活動の好事例」(椋田哲史・日本経団連常務理事)など、周辺地域を視野に入れた取り組みが高く評価された。 環境への意識が世界的に高まる一方で、二酸化炭素(CO2)など温室効果ガス排出削減が思うように進まないなど環境課題は国内外で山積している。それだけに受賞企業各社の今後の取り組
米アップルが、ビートルズの楽曲を近く「iTunesストア」での販売を開始すると、米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)が報じた。事情に詳しい関係者が明らかにしたという。米アップルとビートルズは、これまで係争関係にあり、その楽曲が扱われていなかった。 同紙によるとアップル幹部とビートルズの代理人、ビートルズのレコードレーベルであるEMIグループの間で話し合いが行われたという。 アップルやEMIはこの件についてコメントをしていないが、アップルのウエブサイトでは、「明日、いつもと同じ一日が、忘れられない一日になります。」との見出しで、東京では17日午前0時に「iTunesからの特別な発表」を行うと明らかにしている。
女性の下着を身につけた、いかつそうな男。実はカナダ空軍の大佐だ。写真は18日、カナダ・オンタリオの裁判所が公開した。 AP通信によれば、男はラッセル・ウィリアムズといい、47歳。女性2人を殺害し、2人に性的暴行を加え、さらに不法侵入を数十回繰り返し、女性の下着を盗んだことを認めている。殺された2人はいずれも窒息死だった。 検事によれば、男は10代か20代の女性を狙い、下着を盗んだあと、しばしばそれを着た写真を撮影していたという。1回の侵入で女子高校生の下着87着を盗んだこともあるという。 男は軍歴23年のベテランで、将来有望だったといわれ、写真が一枚一枚公開された法廷では身内の人たちが涙に暮れていた。
昭和の邦画史上に一時代を築いた成人映画シリーズ「日活ロマンポルノ」。おじさん世代の青春をピンク色に彩った一連の名画が、平成の時代になって、若い女性たちの関心を引きつけているらしい。静かなブームを背景に、過去の名作をアレンジした「平成版ロマンポルノ」も近く公開予定。いまどきの女子に「昭和のエロス」が受ける理由とは…? 目立つ女子“おひとりさま” 「色情姉妹」「大人のオモチャ ダッチワイフ・レポート」−。扇情的かつ直球勝負のタイトルがプログラムに並ぶ。1月中旬、東京・渋谷の名画座「シネマヴェーラ渋谷」。ロマンポルノを支えた監督の1人、曽根中生(ちゅうせい)の特集上映だ。 午後7時スタートの回で、客席には約60人。往年を懐かしむ中高年男性は少数派で、むしろ若い世代が多い。女性は十数人ほど。グループやカップルより、1人の姿が目立つ。 「色情姉妹」は、すさみ切った家庭に育つ3姉妹の奔放な性やたくまし
厚生労働省神奈川労働局は、勤務中にくも膜下出血で倒れて死亡した日本マクドナルドの元女性店長=当時(41)=を過重労働が原因の過労死と認定した。労災を認めなかった横浜南労働基準監督署の決定を取り消した。 労働局によると、女性は平成18年12月から横浜市内の店舗で店長として勤務していた。19年10月16日、川崎市で開かれた講習中に倒れ、3日後に搬送先の病院で死亡した。遺族は20年9月に横浜南労基署に労災を申請したが、労基署は女性が倒れた日を発症日として直前6カ月の平均残業時間を約77時間と計算、厚労省の過労死認定基準「月平均80時間以上の残業」を下回るとして、2月に遺族年金などを支給しないことを決定した。 決定を不服とした遺族は4月、労働局に審査請求。労働局は、女性が知人に送った頭痛を訴えるメールや女性が通勤で使用していた車の駐車場への入出庫記録などから、発症日を19年9月28日と認定。平均残
【神隠し殺人初公判(1)】動機は「性奴隷にしたかった」 交際経験ない被告(10:00~10:15) (1/3ページ) 2009.1.13 11:08 《東京都江東区のマンションで、2軒隣に住む会社員の東城瑠理香さん=当時(23)=を殺害して遺体をバラバラにし、トイレに流すなどしたとして、殺人、死体損壊、死体遺棄などの罪に問われた派遣社員、星島貴徳被告(34)に対する初公判が13日午前10時、東京地裁104号法廷で始まった》 《東城さんの失踪(しっそう)が発覚したのは昨年4月18日。星島被告が東城さん方への住居侵入容疑で逮捕されたのは37日後の5月25日だった。ショッキングな遺体処理方法や、身近に犯人がいたこと、逮捕されるまで星島被告が平然と報道機関の取材に応じていたことなどが分かり、事件は社会に大きな衝撃を与えた。星島被告は逮捕直後の取り調べ段階では「捕まりたくない一心で、存在を消すため
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