柳田国男は明治から昭和の中頃まで生きた民俗学の創始者です。農政官僚として国に従事しつつ各地の習慣、民話等を採集してきました。現在、学問を離れた小説、漫画などの新たな創作作品に着想を与え続ける不思議な魅力をもった著述を多数残しています。 民俗学の開拓者、柳田国男柳田国男は明治(1875年)から昭和(1962年)の中頃まで生きた民俗学者です。兵庫県に生まれ、姓は「松岡」でしたが大学卒業後養子となり、「柳田」となりました。民俗学の創始者として知られる彼は、民間の伝承や昔話から日本の生活文化、民間信仰の根源を見出し、日本人とは何かということを解き明かそうとしました。 子供の頃、茨城で暮らした事情から日本の東と西の慣習の違いを知ったということも、のちの民俗や信仰に対する関心へとつながったと考えられています。 柳田国男は民間の伝承や習慣によって日本の特徴を知るのみならず、共同体から日本人全体の意識の共