<イギリスに気候の良い4月が訪れると例年は天気の話をするはずのイギリス人たちが、今年は急激な物価上昇の話題で持ちきり> 4月は大抵、気候が穏やかになり始め、イギリスの人々が天候に対して好意的な気持ちを抱く月だ。でも今年は一気に押し寄せた値上げ(多くの分野で同日に行われた)もまた顕著な月だった。 僕たちは皆、いつもの話題(つまり天候)よりもむしろ値上げについて話していた。ファーストクラス(翌日配達)郵便の値段は約16%上昇。地方税は5%増額。水道代は全国平均で7.5%上がった(僕の住む地域では10.5%値上げ)。国民保健サービス(NHS)の薬代は30ペンス値上がりし、ほんの3.2%の上昇ではあるが、医師の診察を受けるのに3週間も待たされて、ちょうど値上げされた日に処方箋を受け取る羽目になった僕は腹立たしい思いをした。総合して、これらは家計に結構な打撃を与えている。 イギリスではここ数十年ほど