【ソウル米村耕一】韓国国防省関係者によると、北朝鮮は23日午後6時半過ぎ、北朝鮮北東部・咸鏡南道(ハムギョンナムド)新浦(シンポ)市東北方面の日本海上で潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)とみられる飛翔(ひしょう)体1発を発射した。飛行距離は約30キロだった。成功といえるか現時点では不明だが、技術的には進展した可能性がある。 北朝鮮は15日にも新型の中距離弾道ミサイル「ムスダン」と見られるミサイルの発射実験を行ったが、失敗した。実験の繰り返しには、5月上旬に36年ぶりに開かれる朝鮮労働党大会を前に金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の権威を強める狙いがある。また、核兵器の運搬手段である弾道ミサイル技術を誇示し、制裁を続ける国際社会に反発を示したとも言える。