東芝決算「限定適正」=監査報告、原発で虚偽表示-赤字9656億円、製造業最大 記者会見の冒頭に一礼する 東芝 の綱川智社長(右端)=10日午後、東京都港区 東芝は10日、2017年3月期決算の有価証券報告書を関東財務局に提出した。監査を担当するPwCあらた監査法人は、米原発損失の計上で一部に虚偽表示はあるが、それ以外は適正だとして「限定付き適正」の監査意見を表明した。同時に約3カ月遅れで正式発表した17年3月期連結決算は、純損益が国内製造業で過去最大となる9656億円の赤字だった。 【特集】東芝・大物「社外取締役」は何をしていた?「辻褄合わせ」体質の無残な末路 東証の上場廃止基準に抵触する恐れがある「不適正」を回避し、東芝がすぐに上場廃止となる可能性は遠のいた。だが、PwCは不正会計の防止などの取り組み状況を評価する「内部統制監査」に「不適正」を表明した。過去の不正会計などを受け、東証が