日本画の巨匠、平山郁夫や東山魁夷、片岡球子らの絵画を基にした偽作の疑いがある版画が流通していることが8日、関係者への取材で分かった。日本現代版画商協同組合は、大阪府の画商が10作品の偽作を販売したことを確認。警視庁は昨年12月、著作権法違反容疑で関西地方の関係先を家宅捜索し、偽作とみられる複数枚を押収した。 捜査関係者によると、昨年11月ごろ、関係者から「有名画家の版画の偽物が出回っている」と相談があり、捜査を始めていた。 そごう・西武は8日、2009~20年に、偽作の疑いがある日本画の版画10作品を計71点販売していたと発表した。