5月14日、ランサムウエアによるサイバー攻撃で要求される身代金と言えば、かつては印のないドル紙幣と相場が決まっていた。写真はビットコインのイメージ。4日撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic) [ワシントン 14日 ロイター Breakingviews] - ランサムウエアによるサイバー攻撃で要求される身代金と言えば、かつては印のないドル紙幣と相場が決まっていた。ところがこの種の攻撃を受けた米コロニアルパイプラインは暗号資産(仮想通貨)ビットコインを支払い、犯罪に利用される国際通貨としてドルに「対抗馬」が出現していることが分かる。これはビットコインという新しい仕組みが成功しつつある表れと言える半面、規制当局がより積極的に介入すべき事態を物語っている。 コロニアルが直面した苦境で浮かび上がったのは、ビットコインの使い勝手の良さだ。1週間前、同社は機能不全にされたコンピューターシステ