いよいよ首都圏に発令されていた緊急事態宣言も解除され、ワクチンの接種も順次進んでいるとなれば、待っているのは「日常の復活」である。多くの人が、コロナ禍以前の日常が再び訪れることを心待ちにしているだろうが、中にはとある理由から不安を覚えている人たちも……。 「協力金バブル」に浮かれて…「夫は昨年の秋以降、ほとんど働いていません。一度店を覗いたんですが、店頭に夫はおらず、結局、別の居酒屋で飲んでいた。バブルに浮かれ、普通の生活が戻っても前のようにちゃんと働いてくれるのか不安です」 こう話すのは、神奈川県内で飲食店を経営する本島祥子さん(仮名・30代)。夫(40代)が両親から引き継いだ居酒屋など数店を夫妻で経営する。当然コロナの煽りを受け、休業や時短要請などに従う形で営業を続けてきた。 だが、夫に危機感はゼロ。昨年から今年にかけ、さまざまな名目で支払われた協力金や補償金のおかげで、もはや以前のよ