この写真は、3月10日に「北イタリアのワインを飲んで北イタリアを応援する」とツイッターに書いて投稿したときのものだ。当時は、私の好きなワイナリーがたくさんある北イタリアが感染の渦中にあったので、ファンとしては飲んで応援しよう、みたいな気持ちになっていた。 オタクの世界には「ひいきのコンテンツにはお金を出して応援する」というカルチャーがあり、お金を出して応援することを「寄付」とか「お布施」と呼んだりする。ひいきのワイナリーにしてあげられることは、そのワイナリーのワインを買って飲むことに違いないから、意識してワインを買わなきゃ、あわよくば宣伝しなきゃとか思ったりした。 ところが一か月の間に感染はすさまじい勢いで広がり、フランスも、ドイツも、スペインも、カリフォルニアも感染のるつぼと化してしまった。「飲んで応援」すべきワインが多すぎて困る。いやいや、逆に考えるべきだろう。もう、世界のどこのワイン