引退が決まっている東海道新幹線300系車両の最終運行まで1カ月。ラストランとなる東京発新大阪行き臨時「のぞみ329号」の指定席切符約1300枚は、16日午前10時の販売開始からわずか約1分で売り切れに。JR東海の職員からは「ここまで高い人気とは。びっくりしました」との声が漏れた。 山田佳臣社長は発売前日となる15日の定例記者会見で「約20年前にデビューし、当初は多少のトラブルもあったが、ここまでよく育ってくれたのかなと思う」と感慨深げな様子。「高速鉄道の先駆者として頑張ってくれた」と話していた。 JR東海は、ラストランに向け、名古屋市の「リニア・鉄道館」で3月1日から「のぞみ」の歴史をたどった企画展も開催する。