奈良交通(奈良市)は1日、JR奈良駅前の奈良市三条町の自社ビルで、空きスペースを活用し、人工光で野菜を栽培する工場を新設すると発表した。無農薬栽培で安定供給できるメリットがある。来年1月に出荷を始める予定。少子高齢化で収益環境が厳しくなる中、同社は新たな収益源として期待している。 野菜工場を新設するのは、「奈良交通第2ビル」の3階部分の約130平方メートル。「まほろば水耕園奈良三条」と名付ける。 岡山市が拠点の「両備ホールディングス」子会社と提携し、発光ダイオード(LED)照明による水耕栽培で、リーフレタスやサラダ菜などを無農薬で計画的に栽培する。初期投資額は約3千万円で、6年で回収を目指す。 奈良交通は「通常の栽培では、異常気象などによる供給不足で価格が高騰することがあるが、工場で生産する野菜は安定して安全にお届けできる」と話している。 野菜工場は今月中に着工し、10月に完成する予定。駅