職場の権力を利用した嫌がらせやいじめを指す「パワーハラスメント(パワハラ)」。近年、問題化するケースが増え、多くの企業が防止に努めているが、表沙汰にならないひどい実態もまだまだ存在しているようだ。 そんな折、パワハラを取り上げたテレビ番組が放送された。衝撃の内容に恐怖を覚えた視聴者が多い一方で、「こんなの日常茶飯事だけど・・・」という声も聞こえてくる。 係長からの連日の叱責でうつ病に パワハラを特集したのは、日本テレビ系のドキュメント・バラエティ「ザ!世界仰天ニュース」(2015年5月27日放送)だ。 「ある地方都市の、事務機器を扱う大手企業」の10年ほど前の事例として、30代の男性営業マンのパワハラ被害が紹介された。 男性は内気で真面目な性格。飛び込み営業が苦手だったが、妻と幼い子供1人を持ち幸せに暮らしていた。 ところが、彼が勤める営業所は長年売り上げが悪く、テコ入れのため本社からやり