半世紀ぶりに保守分裂となった富山県知事選挙。 全国有数の「保守王国」で有権者が選んだのは、自民党が推薦した現職ではなく、民間出身の新人だった。 何が勝敗を分けたのか。 (佐々木風人、佐伯麻里、山澤実央) <分裂までの経緯はこちら ~保守王国分裂 いったい何が~> まさかこんな差が 25日午後8時すぎ。 富山市にある新人の新田八朗(62)の事務所は当選確実の知らせに沸いていた。 新田は富山市長の森雅志や自民党の地方議員ら支援者が見守る中、笑顔で抱負を語った。 「保守分裂ということで注目されたが、分裂したままでは素晴らしい富山県は作れない。みんながワンチームとしてこれからの富山県をつくっていく」 新田の挨拶から遅れること2時間ほど。 事務所に姿を見せた現職の石井隆一(74)は、意気消沈した様子を隠せなかった。 「残念ながら結果を出すことができなかった。すべての責任は私にある」 これまで自民党の
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