文学に関するdslenderのブックマーク (2)

  • 女子中学生が眩しすぎる

    通勤の道すがら、いつも同じ時間に反対側に向かって歩いてくる女子中学生がいる。 力強い眼差しで真っ直ぐ前を見て、いつも少し早めの歩調を崩さずに歩く。 僕はもうすっかりおじさんで、彼女くらいの娘がいてもおかしくない年齢だ。 運動には気をつけているので歳の割には若く見られる方だが、彼女からすれば醜い生き物にしか見えないだろう。 彼女が中学生であることはその着ている制服でわかる。近くにある公立中学のものだからだ。 彼女が学校に向かう時はいつも一人だ。 一見不機嫌そうな無表情で、前だけをみて歩いている。 顔立ちは今時のアイドルといった可愛らしさではなく、マニアックなシンガーソングライターのような大人びた雰囲気を持っている。 回りくどい言い方をしないのであれば、私が好んでやまなかったfra-foaという解散したロックバンドのヴォーカルにそっくりなのだ。 ただ顔立ちが似ているというだけではない。 彼女の

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  • 死者と生きる未来(高橋源一郎)|ポリタス 戦後70年――私からあなたへ、これからの日本へ

    これから書く文章の中には、読者のみなさんにとって、不愉快に感じられる箇所があるかもしれない。そのことをお許し願いたい。 わたしは大学を卒業していない。入学したが、わけあって大学を離れた。親や友人との交際も絶って、肉体労働をしながら、小さな小さな世界で生きた20代だった。 20代の終わり頃、腰を痛め、肉体労働もできなくなった。子とも別れ、養育費を送る身だったのに、金を稼ぐ術を失った。おまけに、ひどいギャンブル依存症になっていた。つてをたどり、やれる仕事は、他人にはいえないようなものでもやった。その一つが「女衒(ぜげん)」だった。簡単にいうなら、売春の斡旋である。 インターネットなどなかったから、三流夕刊紙に、内容をほのめかした広告を出す。男たちが電話をかけてきて、その男たちに女の子を紹介する。そんな、ヤクザがやっている商売の一番下っぱの仕事をした。わたしは、もっぱら新大久保のラブホテルに女

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