IT人材のニーズが高まって企業が競うように採用を進めている昨今、転職市場に今までにない変化が出てきたという。ITエンジニアの転職事情に詳しいリクルートの丹野俊彦氏が背景を解説する。 DX(デジタルトランスフォーメーション)を進める企業が増えたことから、IT人材のニーズが急増しています。プロジェクトマネジメントなど豊富な経験を持ち、即戦力になり得る人が転職活動すると、同時に3~5社から内定を得られる状況です。 著しいニーズの上昇に伴い、ITエンジニアの転職市場ではこれまでの常識とは異なる傾向が出てきました。転職時の年齢、転職時に選べる職種などの面で融通が利くようになってきたのです。 40代以上の転職が増える傾向に まず数年前と明らかに異なるのは、30代、40代での転職が増えている点です。以前は主に20代を採用していた企業が、30代、40代以上に内定を出す事例が増加しています。 企業からよく挙