「夫婦間の意思疎通がうまくいかない」、「職場でのトラブルが絶えない」などの理由から、「夫は『発達障害(アスペルガー症候群やADHD、学習障害などの総称)』ではないか?」と悩む女性が増えています。背景には、発達障害の認知度が高まり、意思疎通や、ものごとを計画的に進めることが難しいという障害の特徴が徐々に知られるようになったことがあります。 ことしは「発達障害者支援法」施行10年という節目。「支援センター」への相談件数は4倍に増加しました。そうした中、アスペルガー症候群と診断された夫をもつ妻が描いた漫画が、10万部売れるベストセラーになったり、妻どうし、あるいは夫婦がそろって参加する自助グループが誕生したり、「発達障害」に関わる動きが広がりつつあります。同時に、検診などにより早期発見を目指す取り組みも各地で始まっています。発達障害についての最新状況や、周りはどのようにして接すればよいのかを、